●板継位置から
取るが、開先があると、この要領では溶接中心に対称にならず、サーピン側の開先の肩が上がる。そこで位置を:-
●開先肩から
に移動している。この方が開先形状指示も判りやすいが、サーピン取りは開先取りの前に板厚面から火をいれるので、板厚差より若干深いところから切り込むことになる。
どちらの位置からでも実用上は同じとしてよい。
同じく板継で、溶接方法の必要上ルートギャップがある場合、[図2.1.15 現図のルートギャップ量]だけ開先部切断位置をひかえる。この量は、溶接指示ギャップ量の半分である。一般の突き合わせ手溶接V開先では、3mmギャップが標準とされるが、手作業現図では半分のギャップ量1.5mmは、精度誤差範囲として無視している。裏掘裏溶接のできない突き合わせでは、裏当金を設けてわかし込むが、このギャップは逆に広めに取っておく必要がある。