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○ セミナー会場を少し小さくして、エンジン関係、航海計器関係、電機関係、補機関係、の様な個別のセミナーを同時期に開催。

○ 受講者の確保が第一であり、現地の協力等を得て最大限の努力を傾注すべきと考えます。日本の舶用工業を俯瞰した内容の講演があってもよいと思います(なるべくビデオ等を多用して視覚に訴えるもの)。

○ 受講者集めに相当苦労されたようであったが、相談していただければ何某かの役に立てたであろう。ポセドニアの時期に開催するなら、前週が良かった。対ギリシャでは古い機器に対する部品供給に関する紹介も意味があったであろう。欧州は舶用品での日本への攻め込みを意図している。逆攻勢をかけることにも意味があろう。

○ 開催場所及び時期の早期選定。

○ 欧州とアジアと1年ごとに定例化し、場所、時期も固定して計画を立て易い様にしたい(オランダと中国とか)。学識講師については、本当に世界の関心事となっているテーマの専門家とすべきで、ただキャリヤとか地位で選ぶべきではない。業界講師はバラバラに自社宣伝でなく、テーマを工業会から示しそれに添った技術紹介出来る者を選ぶべき。

○ 開催地や受講対象者によってメインテーマを選定しては如何でしょう。逆にメインテーマから開催地や講師を選定されては如何でしょうか。

○ 参加者が集まらなければ意味がないので、参加し易い時期と場所を選んでいただきたい。発表の同時通訳も検討すべきと感じた。セミナーのテーマを絞って講演者を募ってはどうかと思う。

○ 技術セミナーのテーマをある程度方向づけしたものに添って実施を計画する等出来ないか。

○ 現在の我が国舶用工業を取り巻く環境を見ると、造船所との繋がりの時代から、船主との繋がりで商売を拡大していく時代に変化したことが上げられる。いわば、造船所の後について商売を行っていた時代から、自分が前に出て商売する時代になったと言えます。世界の舶用工業は、造船の日・韓・中 (?)・欧の3〜4局体制に対し、日欧の2局体制化が進んでいる。今まで日本の舶用工業は日・韓・中と言った大造船マーケットに満足し、積極的な海外販売を行わなくても、充分に仕事量が確保されている。しかし、これらマーケットに、欧州舶用工業が積極的に参入してきており、国際化の遅れる我が国舶用工業は、このままでは、じり貧に陥る可能性がある。また、日本の舶用工業のじり貧は、日本の造船業の機器供給面で優位性を損なうものとなり、これらが相乗すると、急速に日本の造船・舶用工業の地盤沈下を引き起こす可能性がある。この様な観点から、日本の舶用工業の国際化は、引き続き取り込んでいくべき重要事項である。技術セミナーについては、アジア地区は造船所が主たる対象であり、他方、欧州地区は船主が主たる対象となる。上述の国際化の必要性において述べたように、海運会社へのアプローチが求められている現在、ギリシャを中心として船主に対して行った今回のアテネ技術セミナーは、大きなインパクトを与えたと思う。準備日程等で厳しかったこと、海事展との同時開催の問題等から期待したほどの参加者数は得られなかったものの、会場でのやり取り、ギリシャ船主からの自発的な感謝の発言等から見ますと、ギリシャ船主へのアクションとしては、十分に効果があった。

 

 

 

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