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2.3 処理実験

 

(1) 処理サンプル

処理実験では、船舶廃水として各種ビルジ排水および生活排水の処理試験を実施した。ビルジ排水については、内航船船主殿のご協力により、内航白油タンカのビルジ排水実液を入手した。生活排水については船舶での採取ができなかったため、代替として弊社食堂の厨房排水を用いた。これらサンプルの分析結果を表3に示す。

 

表3 サンプル分析結果

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なおTOC、COD-Mnおよびn-ヘキサン抽出分析はサンプル静置後の水相に対して行った。分析の結果、ビルジ排水は採取位置によりその性状が大きく異なっており、サンプル1-3,4については池水分離機で困難とされている乳化状のものであり、TOCは1000ppm以上と高い値を示した。

(2)実験条件

反応管の腐食を避けるため、処理原水は上記サンプルの水相に予めNaOH溶液を適量加え、TOC濃度が所定の値になるように蒸留水で希釈調整した。実験条件を表4に示す。(*:原水量が少量のため実験点数確保のため希釈した)

 

表4 実験条件

 

原水流量  14.9〜32.0 [ml/min]

原水TOC濃度  84〜1010 [ppm]

原水供給温度  25 [℃]

空気量  0.10〜0.80 [Nl/min]

酸化剤等量比  2.5〜8.9 [-]

反応圧力  30 [MPa]

反応温度  400 [℃]

 

 

 

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