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2.2 実験装置設計・試作

調査結果を踏まえ、試験装置の仕様を決定し、設計・製作を行った。表2に試験装置の仕様を示す。ここでTOCとは全有機炭素(Total Organic Carbon)であり、本調査研究ではこのTOCを有機物分解の指標とした。

 

表2 試験装置仕様

 

対象廃水  ビルジ排水、生活排水

性状  TOC濃度5000ppm程度

装置形式  管状反応器、流通連続式

酸化剤  空気

温度  400℃

圧力  30MPa

反応時間  30〜120sec

処理量  〜2.0l/hr

反応器材料  SUS316

 

試験装置のフローを図2に示す。試験装置は原水供給部、高圧空気供給部、反応器、熱交換部、減圧部から構成される。廃水および空気はそれぞれ廃水ポンプ、空気昇圧機にて昇圧され混合後、予熱器に供給される。予熱器では、反応後の高温の処理水と熱交換され予熱、熱回収される。電気ヒータ内の反応管でさらに昇温され反応温度に到達する。処理後、予熱器、冷却器にて冷却され、背圧弁で大気圧まで減圧され、系外に排出される。

 

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図2 試験装置フロー図

 

 

 

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