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2. 現状

 

1] 工事の進捗状況

懸案となっていた不法居住者問題はほぼ解決し、ごく一部を除いて用地買収は終了している。

現在、地盤改良工事(予定地の全部が低湿地帯であるため、水を抜き、土砂を投入する必要がある。)及び外部からの浸水を防ぐポルダーの造成を行っている。これらの工事は2001年までには終了し、平行して2000年からターミナル、滑走路等の上物施設の工事に入る予定である。

 

2] AATの民営化問題

昨年来の経済危機に伴う慢性的な資金不足を解消する観点から、現在AATが保有する資産及び現バンコク国際空港(ドンムアン空港)の収入の有効活用を図るため、NBIAへの出資者であるAATを持株会社に衣替えし、その株式の30%を民間に売却する案が閣議承認された(本年7月)。これにより、NBIAはタイ政府70%、民間30%出資の持株会社の子会社的な位置づけとなる。この案はこれから来年の8月にかけて逐次実施に移される予定であるが、現時点では民間出資予定者の具体的な名前は挙がっておらず、経済危機が続く中でどのように民間資金を集めていくかが大きな課題となっている。

 

 

 

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