第2バンコク空港建設計画とその現状
1. 計画の概要
建設地:
バンコクの東約30km(サムット・プラカーン県ノングハオ)
空港面積:
3,200ha(8km×4km)
建設期間:
・ フェーズ1(西側滑走路3,700m1本、旅客ターミナルビル(3000万人/年対応)) 2003年完成(2004年開港)
・ フェーズ2(東側滑走路3,700m1本) 2005年完成
・ 全体構想(滑走路4本、1億人/年対応)
※ 従来の計画では、開港時は2000万人対応の旅客ターミナルビルを建設し、その後3000万人対応まで増築する予定であったが、本年7月に閣議承認された計画では、開港時に3000万人対応でオープンする予定となっている。
事業スキーム:
・ 新バンコク国際空港会社(New Bangkok lnternational Airport Co.Ltd.: NBIA→タイ空港公団(Airport Authority of Thailand: AAT) 51%、タイ政府49%出資の株式会杜が整備する部分: 約1210億バーツ(用地造成、滑走路、旅客ターミナル、供給施設等)
・ エアロタイ(タイ政府全額出資の航空管制実施会社)が整備する部分: 約20億バーツ(航空管制施設、航空保安施設)
・ 民活部分: 約510億バーツ(貨物ターミナル、駐車場、給油施設、ホテル等)
※ 事業費は本年8月における見積額
資金調達:
用地造成費用はNBIAが自己調達しているが、1996年度にポルダー、滑走路、旅客ターミナル建設などに対して312.23億円、1997年度に施工管理費用に対して9.64億円が円借款供与されている。
アクセス:
当面は道路アクセスが主となる予定。空港北側と南側からそれぞれ高速道路(現時点で一部開通)が接続する。鉄道アクセスとして、タイ国鉄東線からの分岐及び現在進行中のタナヨン高架鉄道の延長が検討されている。