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4. 鉄道部門

 

ペルー国の鉄道網は国鉄道公社が管理する3つの路線網・鉱山公社と民間鉱山会社が所有する専用鉄道網並びにリマ首都圏に現在建設中の都市内大量旅客輸送を受け持つ電車路線がある。

 

(1) ペルー国鉄道公社(EMPRESA NACIONAL DE FERROCARRILES S. A. )

鉄道公社はリマに本社を置き次の3つの鉄道に分かれて管理している。

1] 中央鉄道(FERROCARRIL DEL CENNTRO)

リマに本部を置き、カヤオ〜ワンカヨ及びワンカヨ〜ワンカベリカの区間を管理している。

2] 南鉄道(FERROCARRIL DEL SUR)

アレキーパに本部を置き、マタラニ〜アリアカ〜プーノ〜、フリアカ〜クスコ及びタクナ〜アリカの区間とチチカカ湖の連絡船を管理している。

3] 南東鉄道(ERROCARRIL DEL SUR ORIENTE)

クスコに本部を置き、クスコ〜キジャバンパ間を管理している。

 

(2) ペルー中央鉱山公社(EMPRESA MINERA DEL CENTORO DEL PERU S. A. )

1904年にパスコ〜オロヤ間(132km)、1948年にパチャカヨ〜チャウチャ間(80km)にそれぞれ、運転を開始したが、1979年9月にそれまで行っていた旅客輸送を廃止し、現在は貨物専用列車のみ運転されている。

 

(3) イロ〜トケパラ鉄道(FERROCARROL INDUSTRIAL SOUTHERN PERU)

民間鉱山会社の専用鉄道で鉱石と資機材の運搬専用路線。(全長245.4kmの本線と38.6kmの測線がある。)

 

(4) AATE(AUTORIDAD AUTONOMA TREN ELECTRICO、首都圏電車整備公社)

リマ首都圏の都市内大量高速システムとして1972年に計画された電車による高架鉄道であるが、9.8kmの路線が完成したが、その後工事が中断されており、現在開業の見通しが立っていない。

 

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図-7 ペルー・ボリビア路線網

 

 

 

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