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こういうような構想について調査が進められておりまして、いつどれぐらいの形でできてくるのかはよくわかりませんけれど、こういうような構想の一環となるべく、このガンボディアの鉄道も活用されるだろう、こういうふうに思っているわけであります。

だんだん時間がなくなってきてしまいましたけれど、次が港でございます。港は21ページからでございますけれど、港と内陸水運でございます。

ここにシハヌークビル港という港がございます。そしてこの首都のところにプノンペン港という港がございます。この2つがこの国の外国貿易を扱っている港です。あとこういうところに小さい港があるんですけれど、主な外国貿易港はこの2つでございます。

それで、21ページに書いてございますが、シハヌークビル港が大体80万トン程度の貨物、プノンペン港が70万トン程度の貨物を扱っております。シハヌークビル港というのがコンテナ港でございまして、その表5.2にありますが、6万個ぐらいのコンテナを扱っているまあまあの立派なコンテナの港であるわけであります。

それで、まずプノンペン港のほうからお話をしていきたいと思いますけれど、これがプノンペン港の絵でございまして、施設がいろいろあるんですが、日本が無償資金協力で援助した港でございます。これが古い桟橋だったんですけれど、それを前に出しまして、こういうような長さが300メートルの桟橋にしました。大体ここまで5,000トンぐらいの船が着くことになっております。そして、このような大型のクレーンや荷役機械も供与いたしまして、とりあえず首都の港としての機能を果たすようになってございます。

ただ、ここはメコン川がずっとヴィエトナムを通って320キロほどから上がってきたところなんですが、乾期と雨期の差が大変大きくて、雨期は6,000トンぐらいの船まで入ったことがありますけれど、乾期は2,000トンぐらいの船しか入りません。雨期と乾期の差が10メートルぐらい、10メートルというのはちょっとオーバーですが、9メートルなんぼという水位の差があるものですから、大変大きな施設をつくっておりますけれど、乾期には小さい船しか入らない、こういうような問題はあります。しかし、何せこれは首都のまん真ん中でございますから、大変有効に活用される港でございます。

それからもう1つ、次の絵がシハヌークビル港でございます。これはJlCAの開発調査によって計画された計画図のパーツでございますけれど、現在、ここに古い桟橋があります。それから、ここに3バース、施設があります。その外側にコンテナ埠頭をつくろうと。それから、このジェッティは、構造的にもうもたないということがわかっておりますので、これの代替施設をつくり、そして将来このコンテナ埠頭をつくり、そしてさらに将来ここに穀物埠頭をつくろう。こんなような三段構えの計画を今しているわけでございます。その三段構えの計画というのが、表5.10にございます。

それで、資料のつくり方が悪くて飛び飛びになってしまって悪いのですが、22ページに戻っていただきまして、ここに内陸水路の水深が書いてございます。表5.4でございます。先ほどお話しいたしましたように、1,800キロほど船が走れる水路があるんですが、この国では雨期と乾期の水位の差が大変大きいということが難しい状況になっております。

それから、24ページには、主な地方の港について書いてございます。しかし、日本と違いまして、川岸がどこでも港になるわけでありまして、こういう港として指定しているところでなくても、至るところで、例えば、メコン川は橋がありませんので、川を横断するフェリーなどは至るところにありますし、また木材の積み出し基地とか、そういったものも川を使われておりまして、非常に内陸水運というものが有効に活用されている国でございます。

それが大体港でございまして、最後に、27ページでございますけれど、航空旅客等飛行機の話をいたします。

この国には、主な飛行場が、ポチェントン空港といいまして、首都の空港がございます。現在、到着客数で30万人弱ぐらいというようなことでございますけれど、100万人ぐらいまで伸ばしたいということがありまして、今、このようなターミナルの建設が行われているところでございますが、いろいろトラブルがあって、私が帰る段階ではストップしておりましたけれど、きっともう既に再開されているのではないかと思いますけれど、100万人ぐらいの旅客に対応できるものにしたい。ここの空港は、滑走路は3,000メートルあるんですけれど、滑走路の幅が狭いとか、舗装が弱いとかいうようなこと、非常に古い空港なものですから、ジャンボが入らなくて、エアバスクラスまでしか入りません。そういうことでは困るので、ジャンボがおりる空港をつくりたいということで、これはBOT、民間による事業として、マレーシアとフランスの合弁の企業が担当して今やっているところでございます。

 

 

 

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