ですから、午前中は半袖のTシャツでいて、夜ちょっと寒くなってくると皮ジャンを着るというような生活をしているようです。私は、残念ながら皮ジャンは着る機会はございませんでした。ずっと公邸に入っておりましたので、そういう機会がなかったんですけれども、そういうところでございます。
だから、それと反対側に4,000メートル級の山があって、裏は亜熱帯、熱帯の密林があると。ですから、全部漏れなく回りますと、かなり着るものを考えながらでないと回れないなというところでございます。
ざっとでございますけれども、説明をさせていただきました。今、細かな説明の中身はOHPを使っておりますけれども、それは先ほど必要でないと言った地図の後ろ側に詳細説明資料ということで載せてございますので、必要に応じて見ていただいて、残り10分ぐらいは質問という形でよろしゅうございますか。
【男竹理事】 ありがとうございました。せっかくでございますので、二、三、ご質問をお受けして、坂井さんからご説明をいただければ。どうぞご遠慮なく。
【質問】 大平洋岸に沿って海岸沿いに砂漠地帯といいますか、あの地域に鉄道があり、あるいは道路があり、重立った輸送が行われていると思うんですけれども、内陸部への連絡網といいますか、輸送網について、現状と将来の発展の可能性という面で、例えば運河とか、私、海運の分野なんですが、水路伝いに何か輸送ができるのかどうか。それから、港湾を利用した、そこから陸上輸送へのつなぎはどうなっていくのかというあたりの情報があれば教えてください。
【坂井講師】 今のお話は、例えば道路の状態ですと、この資料の2ページ目に先ほど出た資料があるんですけれども、海岸沿い、要するに海岸の線と同じようなところに非常に細いんですが、パンアメリカン道路というのが南北に走っております。それから、横に、例えばリマ市内から出ていますサティボまで行っているところは、ある程度、中央道路ということで、この辺は舗装道路でかなりいい道路ができております。ただ、ワンカヨのあたりも標高4,000メートルございますので、ここまで集約するという道路はほとんどない。したがって、大きな都市までは何とかつながっていると。ですから、農産物を運ぶための道路というのは、あまりこの辺はできていない。そこは問題であると。
片や、鉱工業製品を運ぶためにあります港は、下のほうに書いてありますイロとかピスコとか書いてございますけれども、この中間あたりもいくつか港がございますが、この辺は鉱山会社が独自に道路をつくるんです。すごい話で、鉱山会社が道路までつくっちゃうということで、そうしないとなかなか資材が運べない。この場所にいろいろ有効な資源があるというのはわかったんだけれども、そこに鋼材を運ぶためには、まず道路を建設するという状況がございますので、必然的に鉱工業製品で資本金の大きいところが入り込んだところは道路も出てくると。ですから、今現在どこがやってるかというのは、正直言って、私、実は経済担当じゃなかったものですから、詳しくは存じ上げないんですけれども、あちこちにそういう話は聞いております。
港についても、それぞれ今のところ不足するほどの話は聞いておりません。ただ、施設としては非常にお粗末です。先ほどちょっと申し上げました、リマのすぐそばにカヤオとかカジャオとか言われていますけれども、カヤオ港というのがあるんですけれども、そこの状態も正直言って、コンテナ船専用ヤードというのがまだ存在しておりません。今現在、工事に入っておりますが、これも国営企業がやっておったんですが、ようやく今年の1月だったと記憶していますけれども、民間に権利が移った。我々も港に少し入りやすくなったんですけれども、それまでは非常に厳重でございまして、港に入ることが非常に時間がかかっていました。入り口で2回検問を受けますので、そのたびに車のトランクをあけろとか。たばこをやりますとすぐ通れるんですけれども、やはり役人ですので、あまりそれも露骨にできないということで。
そういう状況ですので、それ以外の港についても、そんな立派な大型船が入るとは思いません。コンテナヤードも、あの国ですから、2年といっても10年近くかかるかもしれないなと。ですから、後ろの資料に自動車輸送体系とか、どういう状態であるかというのが出てくるんですけれども、この資料も寄せ集めでございますので、あまり節操のある書き方をしていないんですけれども。
【質問】 今のご説明だと、鉄道は山岳地帯に沿って……。