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それから、真ん中辺、四角くなっていますか、ここが山岳地帯ということで、6,300メートルぐらいの高い山から、4,000メートル級がずらっと並んでいるアンデス山脈、それからアマゾン川の源流になっている密林地帯。

リマというのは、ここです。砂漠地帯です。標高は約100メートルから150メートルと言われておりますけれども、ここに存在しております。ここにこれだけの国の人口の約3割が集中している。後ほど観光関係のほうで申し上げますけれども、昔のインカ帝国はこの山脈の近くに大体集中的にあったと、プレインカを含めて山脈の近くにあったと。若干、海岸に近いところにもございますけれども、基本的には昔の首都はこの辺にあったプーノという町です。黒いところがチチカカ湖と言われていまして、世界最高高度地帯にある湖。琵琶湖の3倍とか4倍の大きさで、ボリビアとの国境をなしているところにあるわけですけれども、ここが約3,800メートルの土地です。

これが気候的な話でございまして、砂漠気候と高山気候と熱帯雨林のあるモンスーン気候ということで、非常に変化に富んだ気候でございます。

次に、経済指標でございますけれども、これも古いデータしか持ち合わせていなかったものですから、1993年程度のものが多いんですけれども、GDPは410億6,000万ドル程度、1人当たりGDPが1,863ドル─ドルは米ドルです。GDPの実質成長率が12.9%、これは著しいかなという感じがするんですけれども、その後もこれに近い数字が並んできている。不思議なことに輸出入の金額は最近伸びてきてはいるんですけれども、なかなか完全な数値がよくわからないところでございまして、古い数字しか並べられないですけれども、最近はこれの2割3割増しで伸びてきているだろうと思います。

ただ、日本との貿易額を比べますと、日本の場合は珍しく、対日本ということでありますと、輸入よりも輸出のほうが多い。それはどういうものがあるかと言いますと、鉱工業、鉱山関係のボーキサイトであるとか、亜鉛であるとか、最近は銀がとれたとか、金がとれたとかと騒いでおりますけれども、その辺の原材料としての輸出が日本にされると。反対に、日本からは中古の自動車であるとか電化製品であるとか、その辺が結構入っている。この話は、また後で自動車のほうで話させていただきますけれども、そういうものがあります。

為替レートは、昨年のレートで1ドル=2.63ヌエボソーレスというふうになっておりますけれども、この数字は今2.9から3程度に上がっているのではないかと思います。今年3月に2.82ぐらいまでいっていましたので、現在は3ぐらいいっているのかなと。

次に、運輸経済指標ということで、鉄道、自動車等をずっと並べております。鉄道については、何と総延長2,121キロメートルしかない。これは、日本の数字は私はよくわからないですけれども、鉄路というものが非常に発達していないという数字でございます。これは、1995年でございますけれども、それ以後もほとんど変わっておりません。全くこの数字は動いておりません。総旅客数151万人程度、これもほとんど動かない量だと思います。貨物量についても、ちょっと古いですけれども、2億7,000万トンくらいのものだと思います。

道路総延長についても、7万3,000キロメートル。自動車台数は、1995年で約89万台程度。自動車は後で述べますけれども、トータルでこうだと言われているだけで、はっきりしたデータをこの国自身、つかんでいないところもありまして、たぶんこの数字は今100万台近くにいっているのではないかと思います。そのぐらいまで伸びてきております。

港湾取扱量というのは、海港というのは我々が日本的に考えれば海に面しているところで、取り扱っている量がこのぐらい。河川港と書いてございますけれども、(資料図-8参照)ブラジル側のアマゾンの地帯と先ほど中し上げました。イキトスとありますけれども、ここまで約四、五千トンの貨物船がアマゾン川を上がってくる。ちょっと考えられないんですけれども、川幅がイキトスをちょっと下りますと10キロございますので、部分的に狭くなったり浅くなったりしますけれども、深さは10メートルを優に超えているんだと思いますけれども、あそこへもぐって調べる勇気はございませんので、私もたぶん生きて帰れないと思います。ピラニアとかワニとかたくさんおりますので、もしそういうのと一緒に遊びたい方がいらっしゃったら、また中へもぐっていただければ助かるんですけれども、そういうところでの取扱量が77万トンほどある。

空港というのは、また後で説明させていただきますけれども、数は何と305。ただし、この中でジェット機が飛べる飛行場というのは8つぐらいです。国際空港というのは2個、リマ市内にあるものとクスコにあるぐらいでございます。あとは、ほとんどセスナとか観光用の空港ということで、ナスカというのはこの辺にあるんですけれども、私もナスカの地上絵を見に行きましたときに乗ったセスナが、飛行場は管制塔らしきものがございまして、その管制塔の下にウサギが飼ってありました。

 

 

 

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