ナム政府はVung Ang港とラオスのタケク、さらにはタイ東北部を結ぶべく、Vung Ang海港を国際積み替え港として建設することを決定しました。以前は国道9号線に注目していましたが、ラオス政府とヴィエトナム政府がVung Ang港と12号線の建設に力を入れているため、12号線の方がより重要になりつつあります。近隣諸国の代表、特にタイの代表がこの問題について意見を述べるのに、このセミナーはとても良い機会だと思います。
もちろん、ヴィエトナム政府とラオス政府間では、こうした事業の合意はされており、建設も進んでいます。ここで重要なのは、Vung Ang港と12号線を重視すれば、橋をタケクに建設するより、サバナケットに建設する方が極めて重要になってきます。タケクに建設されれば、タイ東北部からヴィエトナムまでの距離が、8号線や9号線経由と比較して最短距離になるからです。
■ ステント・グリエンプラディト(タイ代表)
ラオス─ヴィエトナム間の12号線については、バンコクで1997年に開催されたタイ─ヴィエトナム間の運輸に関する分科会の第一回会合以降、タイ側が把握していたのは、12号線の整備についてヴィエトナムラオス間で文書を交わしたという事実だけでした。地図を見ると、バウ博士が指摘した通り、最短距離なのかもしれません。
これが12号線で、バウ博士の見解はここに橋を建設することを優先するというものです。これをムクダーハーン-サバナケットを結ぶ橋を比較してみます。アジア開発銀行(ADB)が行なった調査研究を思い起こしますが、この研究では3つの選択肢が与えられていました。8号線と9号線、そしてここです。当時、当該3カ国は9号線を第一に考えることで合意したと思います。橋の建設についてはすでに様々なことが行われています。JICAは、この地点、サバナケットにおける詳細な設計を提示することになっており、9号線のラオス側210kmの建設費については、約1/3をJlCAが援助しており、かなりの部分をADBからの借入金で賄い、それよりは少ない部分をJICAが今後検討することになっています。そして現在、ヴィエトナム側ではこの部分の改修・改良は完了しています。当時の戦略としては恐らく、ダナンまでだったでしょう。NakhonphadongとVung Angを結ぶルートに関しては、私の記憶が正しければ距離は380km程度であり、東北部からヴィエトナムさらには日本その他を結ぶ最短距離になるのではないかと思います。したがってNakhonvanong県も、この地点に橋を建設するための調査を希望していることが理解できると思います。橋の建設によって何を得るかについての詳細な検討と、東西回廊の長期的展望の検討を行うべきです。私の考えでは、この3〜4カ国を結ぶルートは一つの回廊に頼ることはできないと思います。東西回廊としての役割を果たすもう一つのルートが必要です。インフラの整備にはコスト