4) Quy nhon港、国道19号線、14号線、40号線の回廊
Quy nhon港
ビンディン省にあり、ダナン市の南340kmに位置しています。港までの河道は水深9.5m、全長3km、曲線半径600mで、船回し場は水深9m、曲線半径は550mです。防風対策はしっかりしています。載貨重量10,000トン級の船舶用に設計されていますが、載貨重量30,000トン級の船舶も寄港可能です。現在の取り扱い能力は、年間120万トンです。
守備範囲は、ビンディン省、Gia lai省、Kon rum省と北Phu Yen省の一部地域です。間接的には、Duc coとストゥントレン(カンボディア東北部)を結ぶ国道19号も守備範囲に含まれるでしょう。
バースを改善・拡張し、より大きい船舶が利用できるようにする計画です。年間の取り扱い能力は、2010年までに240〜250万トンになるとみられています。
国道19号線
Quy nhonからAn kheを経てヴィエトナム・カンボディア国境に至る道路で、全長250.5kmです。舗装部分の幅員は5〜14m、路盤の幅員は6.5〜20mで等級は3級ないし4級です。64%はアスファルト・コンクリート、21%がアスファルト骨材です。国道19号線は借款によって舗装したばかりで、投資費用は通行料を徴収することにより賄います。舗装状態は良好です。
5) 域内鉄道整備マスタープラン
道路のよる東西回廊整備の検討に加え、アジア横断鉄道網(タイからラオスを経てヴィエトナムのThong nhat鉄道に至る路線もその一部です)についても関係諸国がさらに検討を加えています。次の通り、二つの路線が提案されています。
* ビエンチャンからタケク、Mu giaを経てTan apまでの路線(Mu gia─Tan ap区間は約65km)。Tan apからはVung ang港に接続(約55km)。
* Pakseからサバナケット、Lao baoを経てDong haまでの路線(Lao bao─Dong ha区間は約85km)。
ただし、アジア横断鉄道網の検討はまだ継続されており、最終的な路線経路案、開発・利用基準、技術など、解決すべき問題も多いのが現状です。