日本財団 図書館


2) 1.3 水上輪送

2) 1.3.1 港湾

タイの主要な深水港全ての開発と管理を担当しているのは、タイ港湾庁である。現在政府が運営する6つの国際深水港と、コンテナ貨物取り扱い許可を受けた4つの民間の港が稼動している。

最も重要な国際港で、12,000トンの船舶に対応したバンコク港は、バンコクのチャオプラヤー河に位置している。年間のコンテナ貨物の処理能力はほぼ1200万TEUから1300万TEUである。

年間500万トンの処理能力を持つレームチャバン商業港は、バンコク港で対応できない大型コンテナ船(50,000トン)やバルク貨物船のための港である。この港も東海岸開発プロジェクトに基づくインフラ施設で、輸出振興を目的としている。

2) 1.3.2 沿岸輸送

バンコク港と5カ所の深水港に加え、24カ所の沿岸港と数ヵ所の漁港がある。これらのほとんどは小規模の埠頭か桟橋から成っている。沿岸輸送の代表的な取り扱い品目は、石油製品で、輸送量全体の70%を占めている。その他は鉱物、ゴムなどである。

2) 1.3.3 内陸水路

タイでは、内陸水路が発達しており国土の約三分の一をカバーしている。そのうち航行可能な水路は1,600kmである。水位、航行、輸送量は季節の変化に影響を受ける。

2) 2 輪送需要

自動車輸送は、旅客輸送、国内貨物輸送全体の90%を占めてきた。表1から表3はそれぞれ旅客輸送、国内貨物輸送、国際貨物輸送の内訳を示している。

 

3) 越境交通

インドシナ諸国の、自由市場経済への移行はますます進んでおり、それがインドシナ地域の経済成長を促しているようである。タイは、製造業、観光サービス業において十分な競争力に恵まれているため、この地域の経済活動の中心となることができたのである。その主な要因として、隣接する全ての国々と接続する輸送網が挙げられる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION