(2) サーバクライアント型システム
サーバクライアント型システムは、現在利用されているシステムの中で最も多い形態である。この形態は、企業内で基幹系、情報系といった利用者が数百人の全社的なシステムに利用されているケースが多い。
この形態は、サーバ、クライアントにそれぞれサーバ用システム、クライアント用システムがあり、それらが連動して1つのシステムとして稼働する。サーバ用システムとしては、データを管理するDBMS(データベース管理システム)があり、クライアント用システムには、パソコンに入力された操作・情報をもとに命令文(登録・検索・更新・削除等)を生成し、DBMSに送信を行ったり、DBMSが検索した結果を受信して表示を行う。
利用環境の整備には、専用のサーバ機が必要なので、利用者数に応じて導入するサーバ機の性能を考慮する必要がある。
また、この形態は、クライアントそれぞれにクライアント用システムを導入するため、システムの更新(バージョンアップ等)をする場合、すべてのクライアントに対し、1台1台作業を行う必要があり、台数が多いときなどシステムメンテナンスに手間と労力がかかる。
代表的なソフトウェアには、Oracle8(オラクル社)、SQLserver(マイクロソフト社)等があげられる。
図2-19にサーバクライアント型システムの利用形態を示す。