(1) スタンドアロン型システム
スタンドアロン型システムは、1つのパソコンにサーバとクライアントの機能を併せ持ったシステム形態である。つまり、情報をデータベースとして蓄積・管理するサーバの機能と、その情報の登録、検索、更新、削除等を行うクライアントの機能を集約させた形態である。しかし、この形態では、ネットワークに接続されているそれぞれのパソコンからデータの集約ができない。これを解決する手段として、データをテキストファイル等で生成し、それを転送することによって、ファイルという形式での集約は可能となる。また、システム専用に高性能なサーバ機(100万円〜数百万円)を導入する必要もないので、他のシステム形態に比べて稼働環境の整備には最もコストがかからない。よって、利用者数が数十人の比較的小規模な部門内システムに利用されることが多く、割と容易に構築できるシステム形態と言える。
このシステム形態で多く構築ツールとして利用されているものにAccess97(マイクロソフト社)があげられる。図2-18にAccess97でのシステム利用形態を示す。