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2.6.1 有線系通信手段の現状

ここでは、現状の有線系通信として、下記の手段についての内容を述べる。

・一般公衆回線

・INS回線

・専用回線

・フレームリレー

 

(1) 一般公衆回線

一般公衆回線は、通常、事務所や家庭で電話、FAXとして使用しているNTT等の電話回線である。一般公衆回線では、アナログ信号としての「音声」を伝達している。この電話サービスにおけるアナログの音声信号の上に、「0」と「1」のデジタル信号を、あたかも受信器で受信されたアナログの音声信号のように、変調して通信を行う装置がモデムである。このような音声を主体とした電話回路では、音声を送るのに必要な3KHz程度の周波数帯域のアナログ信号をよく通すなどの電気特性を持っている。このため、従来のモデムでは、2400bps程度の速度でしかデジタル・データを送ることができなかった。しかし、最近の電気通信技術の進歩により、特殊な圧縮ならびに変調方式を応用することによって、14.4Kbpsや28.8Kbps、33.6Kbpsといったモデムが一般に利用されるようになった。このような高速のモデム転送の場合、接続される相手先との通信回線の伝送品質(電気ノイズの乗りやすさ)によって、転送できる通信速度が変わる。このため、28.8Kbpsのモデムを利用しても、実際には14.4Kbpsのデータ転送しか行えないといったことが生じるので注意が必要である。

一般公衆回線を利用した接続形態は、図2-4に示したような端末型接続がほとんどである。

 

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図2-4 一般公衆回線を利用した接続形態

 

 

 

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