2.4 ヒアリング調査概要
平成10年9月に、前節までで策定を行ったシステムの樹木図、機能イメージ、業務フロー等をもとに、会員企業に作業船運行管理業務に関するヒアリングを実施した。ここではその内容について述べる。
2.4.1 ヒアリングの目的
業務ヒアリングは、会員企業の作業船運行管理業務の現状を把握、分析することにより、作業船運行管理情報システムに持たせる機能要件に反映させることを目的として実施した。ヒアリングによって把握しようとした項目を下記に示す。
・業務内容
・各作業を行う時に必要な情報
・作業を実際行う人(部門)と責任の所在
・責任者が意思決定を行う際に必要な情報
・データベース化する時に必要なデータ項目
・現状業務の課題
なお、ヒアリングに用いた資料に関しては、本報告書の参考資料編に添付する。業務フローは、前節で、検討した業務フロー図(図2-3)を現場の作業に合わせて具体的にしたものを用いた。
2.4.2 ヒアリングの対象
ヒアリングを実施する会員企業の選定にあたっては、下記に示す条件を考慮し、最終的に5社を選定した。
・保有する作業船の船種が偏っていない。
・会員企業の中でも比較的情報化が進んでいる。