日本財団 図書館


巨大地震の巣で何が起きているのか?

巨大地震の多くは、深海底のプレート境界部で発生しています。海底下数千メートルの地殻深部に、巨大地震の巣「地震発生帯」があるのです。

100-1.jpg

新しい深海掘削で地震発生帯への到達が初めて可能になる

 

■地殻を掘り抜き、地震発生帯に迫る

この地震発生帯に直接手が届くのが深海掘削です。岩石を採取して構造と物性を調べたり、観測機器を設置することもできます。まさに今この瞬間、地下深くで進行している破壊のプロセスの現場を押さえることができるのです。

 

■ 孔内計測で地球を診断する

内視鏡、CTスキャン、人体の診断に様々な道具を用いるように、掘削孔に観測機器を設置して地球内部の変化を捉えます。情報は海底ケーブルを用いてリアルタイムで伝達され、地震観測能力が飛躍的に高まります。

100-2.jpg

海中ロボットが、計測ステーションを掘削孔に設置する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION