資料4-1
深海地球ドリリング計画評価委員会の設置について
平成10年7月16日
航空・電子等技術審議会
地球科学技術部会
1. 目的
現在進められている「国際深海掘削計画(ODP)」(1985〜2003年)は、プレートテクトニクスの実証や、約1億年前の温暖な地球環境の立証など大きな成果をあげてきている。今後は、これらの成果を受け継ぎ、さらに深海掘削研究の国際協力を発展させていくことが必要である。これを受け、海洋科学技術センターは、「深海地球ドリリング計画(OD21)」(以下、「計画」と呼ぶ。)を提案している。これに対しては、研究開発の効率的な実施を図るとの観点から研究開発評価を行うことが重要であり、「国の研究開発全般に共通する評価の実施方法の在り方についての大綱的指針」(平成9年8月7日内閣総理大臣決定)にもとづき、評価を行うこととする。このため、航空・電子等技術審議会地球科学技術部会の下に、「深海地球ドリリング計画評価委員会」(以下、「評価委員会」と呼ぶ。)を設ける。
2. 検討事項
評価委員会では、将来を見据え、計画が
・社会的・経済的ニーズに対応したものであるか
・特定分野の実用技術開発に寄与するものであるか
・創造性豊かな研究が図られているか
・民間における十分な取り組みが期待できない分野であるか
・費用対効果のバランスが取れているか
・研究開発予算の効率的執行が行われているか、等の視点を考慮して、以下の点について検討する。
(1)科学的・技術的観点からの重要性、適格性
(2)緊急性
(3)費用対効果
(4)資源配分のバランス
(5)社会的・経済的ニーズ
(6)その他委員会において必要とされる事項
3. 構成
評価委員会は、計画の推進に関与していない地球科学技術部会委員ならびに学識経験者をもって構成する。なお、計画は、国際協力を前提としたものであるため、海外の科学者等に対して、レビューを依頼する。
4. 評価の公開
評価委員会における審議については、国民にわかりやすい形で公表する、インターネットを利用して計画に対する意見の収集を行うなど、積極的に情報提供を行う。
5. その他委員会の運営に必要な事項は、委員会で定める。