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主に、海洋生物、海洋音響、海洋波、気象などの研究観測に使用されているとのことであった。垂直状態で波高80フィートまで耐えることができ、垂直状態では、2点、あるいは、3点での係留をして、位置保持を行う。2kntまでの潮流下で係留をした経験があるということであった。

 

2.2.4 エンジニアリング・ワーク・ショップ

対応者 Richard Zimmerman氏(Development Engineer)

ポイント・ロマにあるエンジニアリング・ワーク・ショップでは、各種観測機器を設計・製作しており、特に、掘削孔に地震計や各種科学センサを設置して、孔内を計測するシステムにおいては、一日の長がある。

写真12は、フレームの下に重力計を吊下して曳航する装置で、フレームには、電子装置の耐圧容器、カメラ、ライトが装備されている。

 

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写真2.2-12

 

写真13は、制作中のピストンコアラである。フライイン・システムを用いて任意の位置でコアリングができるように、従来の重力式のコアラと異なり、パイプ部分が短くてもサンプリングができるようなっている。上部のシリンダーの中は大気圧になっており、バルブを解放して環境圧との圧力差を利用して、コアラを押し出し、スプリングの力で、引き抜くという機構になっている。

 

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写真2.2-13

 

 

 

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