Discoverer Enterpriseは、1000トンデリックを装備しているので、そういう動的荷重を吸収できる、たとえそのライザーストリングが水深10,000'用の長大なものであっても。
ライザーハンドリング機器とクレーン
このリグは、重量ライザーの長大なストリングを効率的にハンドリング出来るように設計されている。
ライザーハンドリングシステムの設計での懸案事項は、船体運動に起因した動きを抑制すること、できるだけ人間の手を使わないようにすること、安全に、速く、能率よくライザーをハンドリングすることであった。
これらの要求条件から、ナックルブームクレーンを選択した、従来のものは格子状ブームクレーンであったが。
4基の全く同じクレーンを搭載する。
2台のクレーンは前方のライザー格納エリア用で、どちらのクレーンでもライザーをハンドル出来る。
通常のライザーハンドリングの間は、ナックルブームクレーンはポジティブな制御(揺れを拘束した制御?)が可能で、そしてライザージョイントを格納エリアからライザーコンベアーまで移送する間しっかり掴まえている。逆の場合も同様。
ライザーハンドリングヨーク(30mt??SWL)は、クレーンのジブ先端に直接付けられる。取り付けは油圧と垂直可動できるスイベルの組立で可能。
ヨークには、油圧で伸縮するピックアップアームが85'長さの各端部に装備され、それでライザージョイントの両端を掴む。
一旦ライザージョイントを持ち上げると、コンベアに合うように油圧によりライザーを回転させ、水平にし、コンベアーへ降ろす。
ハンドリング期間中は、ライザーは安全に保持され、ライザーコンベアへ、あるいは、それから移設される。
ライザーコンベアは100'の長さがあり、油圧駆動で、連続ループのベルトを有している。このコンベアで、チューブラーやライザーカート搭載のライザーを前方のライザーデッキとドリルフロアの間で移動させることが出来る。
ライザーカートがあれば、このシステムで90,000ポンドまでの重さのライザーやテレスコピックジョイントを移送できる。
ライザー、末端ジョイント、テレスコピックジョイントは、水平状態でリグフロアにコンベアによって持ち込まれる。
ライザーハンドリングツールは、それをライザーに差し込むとき、遠隔操作で90度回転できる。そして、最初のさし込みが出来ると、ツールは油圧でそれ自身をライザージョイントのボックスの中にに引き込む(pullではなくpush?)。