2.1.2.3 OTC 8753
Deepwater Rig Design for 10,000 Feet of Water
M.D. Wilburn and R.E. Steddum, Transocean Offshore, Inc. and J.M. Shaughnessy, Amoco
この論文は、1998年5月4-7、テキサス・ヒューストンで開催された1998年Offshore Technology Conferenceのプレゼンテーション用に準備された。
概要
Transocean Offshoreは、最高10,000'水深まで掘削可能な新造掘削船Discoverer Enterpriseを設計した。
現在の深海の大水深掘削記録は、7,612'である。
この論文は、既存の最大能力である7,000'水深掘削船と、10,000'水深掘削船に必要な機器の仕様アップと追加の装備投資を比較した。
Discoverer Enterpriseのために選択された機器の多くは10,000'水深用なので、そのサイズや容量においても今までに製造されていなかった。
ライザーのようにアップグレードされた機器は、関連するロータリーテーブル、浮力材、テンショナー、デリック、吊り具のような他の機器に影響を与えた。
ほとんどの場合、10,000'水深のために既存の深海用掘削船を改造することは、実際的でない。
この20年の間、世界的に開発された大水深用技術が、10,000'水深掘削に適用されつつある。
緒言
Discoverer 534は現在最大稼動水深記録を有しており、それは約7,800'である。
21"ライザーと18 3/4"BOPを装備し、水深7,612'の記録をメキシコ湾で1996年にたてた。
Discoverer Seven Seasは、水深7,520'で掘削したが、その時は16 3/4"のBOPと19inライザーを使った。
21"より小さいライザーを使うと、機器を仕様アップすることなくより深い水深で掘削できるが、しかしそれを採用するつもりはない。なぜなら21"ライザーシステムを使用するメリットが明確だからである。
Discoverer 534とSeven Seasの他に、定格としておよそ7,000'の水深で稼動可能と謳っているリグはあるが、実際にその能力を発揮する機会にはめぐまれていない。