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 米国における船舶修繕業は、米国海軍が艦艇の保全・修理工事の頻度は増やしたが、規模を縮小したため、商船の保全・修理工事の獲得が造船業の健全性を維持するためにますます重要なものとなっている。
 海軍の艦艇建造工事は依然として減少傾向が続いており、老朽化する世界船腹を代替するための商船建造受注の伸びも芳しくないため、大小を問わず米国造船所は商船修理工事獲得に努めている。
 米国籍商船の減少、米国海軍修理予算の削減、ドル高にもかかわらず、メキシコ湾の海洋石油掘削事業の活発化に伴う船舶修理工事や外国船主向け修理工事により、米国造船所は活況を呈している。
 船舶修理工事が殺到したため、メキシコ湾岸地域では熟練工不足が発生しているとの情報もある状況である。
 多くの造船所は、生き残りのために艦艇修理専門から商船修理へと転身を図っている。
 米国における主要造船所の概要および受注工事量は、次の通りである。

 同造船所は、シンガポールのFar East Levingston Shipbuilding Ltd.(FELS)の100%子会社である。

 

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