モロッコは68年以来、長期にわたって経済開発計画を実施し、また現在施行中の新5カ年計画(1996〜2000年)によって、経済発展を遂げているが、これに伴って生産財、各種設備機材などの輸入貨物量が増大し、また輸出商品の増産により輸出が拡大していることから、政府はこれらの海上輸送に対応するため自国海運力の拡充に力を入れている。
　1977年の保有船腹量(100G/T以上の鋼造船)は91隻、27万G/Tが、97年には495隻、42万G/Tに増強されている。最近の10年間における保有船腹量の推移は、次の通りである。

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