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 チュニジアでは、中長期国家経済開発計画がたてられ(1962年に第1次計画開始)、この中で、民主化の推進、企業のリストラの支援、インフラ整備、社会進歩の4つの基本方針をもとに、経済活動が進められている。
 この中で、特に海運に関するものは次の通りである。
 第8次経済開発計画(1992〜96年)
 ◎国営海運公社(Compagnie Tunisienne de Navigation, CTN)が中心になって船舶関連開発を行う。
 本計画の5カ年にCTNに対して2.5億ディナールが投資される。
 ◎CTNは輸入超過の現状を改善するために、チュニジア国籍船舶による海運貿易、特に定期航路における発展を推進する。
 また、農業生産物のヨーロッパ方面への輸出拡大を図る。
 ◎CTNは海上輸送における乗客の増加を促進するために、海外拠点を増やし営業開発に努める。
 ◎港湾施設改善として、主要港の拡大と近代化を行う。特に、ビゼルタ港に10万トン級以上のオイルタンカー用埠頭設備などを建設する。
 また、ガベス港の改良工事に2,100万ディナールを投資する。
 (1)商船隊の整備
  CTNの開発計画では、船隊整備、増強のため
 ・1994年に中古のコンテナ船1隻
 ・1995年に新造のRO/RO船1隻
 ・1996年に新造のコンテナ船1隻
 ・カーフェリー1隻およびRO/RO船
 なお、上記のRO/RO船2隻は、ドイツのシアンショー造船所に1.38億ドルで発注済みである。

 

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