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(3)造船事情
 エジプトは、北アフリカでは最大の造船能力を有し、アレキサンドリア港とポートサイド港を中心に10余の造船所がある。
 設備能力では、同国では大規模のAlexandria Shipyardが最大38,500DWT型船、次いでPortSaidShipyardが最大12,000DWT型船の建造が可能であるが、全般的に技術レベルは低く、設備も老朽化しており、生産性も低く、新造船部門における国際競争力はない。
 Suez Canal Authorityが管轄している造船所はPort Said Shipyard,Canal naval Construction Co.、Port Said Engineering Works Co、Timsha Shipbuilding Co.があり、これらの造船所はスエズ運河を通過する船舶の修繕業を中心として活発に進められているが、造船所のレベルは高くない。
 なお、同国における近年の建造実績(100G/T以上の鋼造船)は7,000G/T〜10,000G/Tで推移している。

 

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