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? 労働力の概要

 フィリピンの労働力は一つの有利な要素である。国内の新造船・修繕船産業は、第4表に示す通り、総数34,061名の技術・熟練労働者に雇用の機会を提供している。総従業員総数の大半が平均75%のシェアを占める熟練労働者で、管理・事務職は平均10%、これに10%弱の技術職が続いている。現場の生産要員の内訳では、溶接工が総労働人員の中で最大の集団を形成し、船殻・管取付工がこれに続いている。これらの労働者は、特に修繕船作業で、適切な訓練を受けている。その大半は、国内の研修センターで技能と知識を習得した者だが、その他に海外で広汎な研修を受けてきた者もいる。一部の大型造船所では、海外での研修に加えて、労働者の継続的資質向上を進めるため、自社内に研修センターを設置している。

 

第4表 全国の造船所雇用人員の内訳

出所:MARINA造船監督局

 

第4図 職種別新造船・修繕船従業員比率分布

 

 

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