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(6)アオサ・アオノリ場

 アオサは、各地の海岸で干潟線付近の岩石に付着し生育する緑藻類の海藻である。長さ5〜25?、形状はアオノリに似て、ヘリに波形のひだがある。主に家畜用資料。
 アオノリは、緑藻類アオサ科アオノリ属の海草類の総称である。各地の浅海や河口付近の岩石に着生する。黄緑色か鮮緑色で、管状、又は偏平。食用となる。

[専門家連絡先]  石川県水産総合センター  0768-62-1324

【資料】 「藻類の生活史集成」 堀輝三編         平成5年発行
     「藻場」       (社)日本水産資源保護協会 昭和62年
     「日本大百科全書」  小学館           1984年
     「大日本百科事典」  小学館           1972年

<石川県の藻場>

 能登半島の飛沫帯から潮間帯部においては、春期から夏期にかけてアナアオサ、ウスバアオノ1入ユナが、冬期ではウップルイノリを主体としたイワノリが繁茂する。終冬から初春にはオキツノリ・ヅノマタ筆紅藻の大繁茂をみることもある。
 漸深帯における海藻相は、加賀市から能登半島先端の禄剛崎までのホンダワラ場、アラメ場に代表される外浦海域、禄剛崎から富山湾にかけての岩礁域におけるホンダワラ場、同海域での砂泥域におけるアマモ場の大きく3つに区分される。
 湾奥部では、浅海域でもヤヅマタモク、マメタワラが優占する場所が多くみられる。冬期から春期にかけてスギモクが全県いたるところに繁茂する。

【資料】海域生物環境調査報告書(第2巻藻場)石川県平成6年


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