3. 干潟
河口域や湾の奥部の潮間帯には､川から流れ出た砂泥が堆積し､広く平坦な砂泥地ができる｡干潟とは､このような場所が干潮時海面上に姿を現したものを指す｡
日本海側の潮間帯の様相をみると､干満差は20〜30?しかない｡そのため日本海側では潮が引いても干潟はみられない｡
したがって､石川県において干潟は存在しない｡
【資料】「海域生物環境調査報告書｣第1巻干潟環境庁自然保護局1994年3月
「石川県の浅海域の生物｣石川県環境安全部自然保護課平成10年3月
4. 湿地
ラムサール条約の前文には湿地が水の循環を調整するものであること､湿地特有の動植物(特に水鳥)の生､息地として生態学的な機能を有すること｡経済･文化･科学上およびレクレーション上大きな価値を有すること､湿地の喪失が取り返しのつかないものであることなどが確認され､国際的な保護の必要
性が強調されている｡
＜石川県＞
石川県の沿岸域に湿地は存在していない｡(石川県環境安全部自然保護課に対するヒアリングによる)
［専門家連絡先］ 石川県水産総合センター 0768-62-1324
【資料】 「ラムサール条約と日本の湿地｣ 山下弘文著
5. マングローブ
石川県沿岸域には､マングローブは生育していない｡
6. 浅瀬
浅瀬は､干潟と同じように日光が底までよく透り､そのためバクテリア・海藻・小動物などが大量に繁殖する｡藻場は､魚介類にとって絶好のすみかになっている｡
＜石川県＞
石川県においては､浅海･海浜域としての調査報告はなされているが､一般的に言われるいる「浅瀬｣の詳細な位置､生物の生息等についての調査報告が行われていないようである｡
「石川県の浅海域の生物｣によると､内浦側の海では､飯田湾沖の栗鯖礁､(くりさばぐり)､天保礁､(てんぽぐり)が､又､外浦側では､嫁礁(よめぐり)､沖ノ瀬デキノ瀬などの浅瀬があるとされているが､それらの浅瀬における生物の生息については､不明であるため､浅瀬のマップ上の記載は行わない｡
【資料】 「石川県の浅域の生物｣石川県環境安全部自然保護課 平成10年3月
石川県環境安全部自然保護課に対するヒアリング
前ページ 目次へ 次ページ
|
|
