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総会結果

 

14.6 当委員会は、事務局文書MEPC 41/14の紹介に続いて、第20会期総会が以下を採択したことを銘記した。

 .1 船上フラスコ内の、放射性原子燃料、プルトニウム及び高レベル放射性廃棄物の安全輸送のためのコード改正に係る決議A 853(20)

 .2 INFコード物質船舶輸送のための船内緊急時計画作成ガイドラインに係る決議A 854(20)

 

14.7 発言したすべての代表団は、INFコード強制化の進捗状況に対し評価を表明した。
しかしながら、いくつかの代表団が、彼らが以前のさまざまな会合で表明した、沿岸を通過するINFコード物質に関する通過関係各国への事前通報要件が、コードの一部として必要かどうかという見解を何度もくり返した。
事前通報は、沿岸各国にとって、海洋環境保護のための適切な措置検討を可能とする一方で、国民一般の心配の軽減助長となることが強調された。

 

14.8 しかしながら、以前の本件議論の場で、他のいくつかの代表により、事前通報が、水域管轄国による当該水域INF物質輸送通過の拒否を招き、他の危険物質への適用の先鞭となり、かつ、テロリストによる妨害の可能性を増すという懸念が何度も主張されている。
さらに、若干の代表団は、事前通報要件が、INFコードの強制的性格を危険にさらすかもしれないことをも考慮している。

 

14.9 これらの懸念への回答として、各国が事前通報を慎重に取り扱う義務を持つことになることが指摘され、また、いかなる航海の自由又は無害通航権をも侵害する結果にならないことが強調されるべきである。

 

14.10 当委員会は、本件に係る異なる見解を認識しつつ、次会期のため本件議題を残すすべきことで同意し、また、一方で、各代表団は本件の検討・解決のため共同して、総会へのアイルランド提案(A 20/9/3)で認識されている方策事項に特別の検討を加えて作業すべきである。

 

INFコード関連事項に関するDSC報告書

 

14.11 当委員会は、事務局作成のMEPC41/3/1の紹介に引き続き、MSCからの説明、すなわち、DSC小委員会が、INFコード強制化に必要な、SOLAS第7章及びINFコード(決議A.853(20)で改正)の改正文を作成したことを銘記した。
当委員会は、MSC 69 が、SOLAS第7章及び改正INFコードの改正案承認を求められていることを銘記した。また、当該改正案は承認を目指した検討のため、MEPC 42にも提出される。

 

14.12 加えて、当委員会は、DSC小委員会が、船内緊急時計画の船内保持要件をINFコード及びSOLAS第7章双方の下に強制化すべきこと、かつ、船内緊急時計画内容のための強制最小限要件が策定されていることを認識しつつ、船内緊急時計画のための現行関連ガイドラインを勧告的手段として残し、当該ガイドラインを強制化すべきでないと決定したことを銘記した。

 

 

 

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