11.受入施設の不十分性
11.1 当委員会は、本議題事項検討において、事務局長がその開会スピーチにおいて、港湾内受入施設供給の重要性について強調したことを銘記し、また、報告されたダーティバラスト水、廃油及び廃棄物の受入施設不十分についての懸念に同調した。
各港における不十分性状況及び実行可能な方法
11.2 BIMCOからのオブザーバーは、その文書MEPC
41/11/1の紹介において、以下の見解を表明した。
.1 港湾内受入施設は、はなはだしい遅延、不便性又は合理的レベルを超えた運用コストの原因となっており、不十分である。
.2 国家当局は、MARPOL 73/78における国家当局義務を遂行するため、港湾当局に適切な要件を課するべきである。
11.3 当委員会は、BOMCO文書の、第4.2項に同意する一方で、第4.1及び4.3項には同意できなかった。
11.4 INTERTANKOは、以下の事項を述べている文書MEPC41/11/4を紹介した。
.1 MARPOL 73/78各締約国は、十分な受入施設供給のための締約国義務を満足しておらず、また、特別海域応諾保証のための現行方策も働いていない。
.2 PSC当局は、ISMコード要件コントロール演習を通じて、受入施設供給の不十分性を考慮するべきである。
.3 受入施設の容量は、IMOが回章する受入施設情報に含まれるべきである。
.4 受入施設のための費用はもちろん、過大な使用料問題についても調査すべきである。
11.5 その結果として、INTERTANKOは、当委員会に対し、受入施設が不十分な港湾のリスト作成すること、受入施設回章に施設使用料の詳細を含むこと、また、特別海域の機能をより効果的にする方策を検討することを要請した。
11.6 当委員会は、全般的審議において表明された、以下の見解を銘記した。
.1 文言"不十分性"の定義を明確にする必要があること。
.2 SPIの現行作業を考慮すること。
.3 本件は複雑な事項であること、また、受入施設の異なったタイプに関連する問題点を評価すべきこと。
.4 政府及び港湾当局間の間系を検討すべきこと。
.5 政府及び港湾当局間のコミュニケーションは、重要な役割を持つこと。
.6 受入施設の十分性は、そのための費用で判断すべきでないこと。
.7 本件は、海運界にとって、長期継続的かつ広範囲な関心事であること。