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(7) 運輸省安全基準課担当者より、船舶搭載設備の規制緩和に関する説明が行われた。

(8) 海上保安庁救難課担当者より、SAR条約関係の説明が行われた。

(9) 海上保安庁灯台部監理課担当者より、資料(IR(98)1-5)に基づいて説明が行われ、次の質疑応答がなされた。

○ 航路標識に関し、船主協会・船長協会ともに意見を出したことがあるが、その中で2個所の灯台の移設場所がおかしい所があり、またブイの設置を1件お願いしたところであるが、その点はどうなっているか。

△ 移設場所に関しては沿岸3カ国の提案ミスであり、3カ国も現在の位置のままで良いと認識している。ブイの新設に関しては、まだ検討委員会において話されていないため回答できないが、灯台部にも新設の提案をいただいているので検討することとなっている。

(10) 以上、説明及び説明に関連する質疑応答を終了し、その他として次の質疑応答が行われた。

○ 海上衝突予防規則における汽笛と号鐘の規制緩和に関して、具体的な提案内容はどのようなものか。

△ 現在の号鐘はかなり大きいものなので、その大きさについて検討する。また、汽笛に関しては、周波数を上げることによって、音圧レベルを下げても到達距離が維持できるのではないかということを検討する。音圧レベルを下げられればそれだけ汽笛本体の大きさを小さくすることができる。

□ 電子海図、ラスターチャートに関しては前回のNAVでも揉めた案件であり、次回のMSCでも討議されると思うが、対処方針に関しなにかあれば水路部の担当者より説明をいただきたい。

△ 前回のNAVの対処方針以降の変更はない。

○ ロシアのWIGクラフトについてなにかないか。

□ WIGクラフトに関しては、昨年度の報告書に添付したロシア提出文書以降なにも出ていないので、今後も情報収集に当たる。

(11) 事務局より、本年度シンガポール連絡事務所が実施する、マラッカ・シンガポール海峡に関する電子海図ワークショップの紹介が行われた。

□ 当協会は、東京の他、ロンドン及びシンガポールに連絡事務所を構え、ロンドンは主にIMOのワッチ、シンガポールはマ・シ海峡のワッチ・調査研究及び同海峡沿岸3カ国への貢献を行っている。

  昨年度は、シンガポール海峡で発生した流出油事故において、情報の収集と日本への情報提供を行い、海上保安庁機動防除隊のシンガポール派遣に関し、シンガポール政府海事担当機関と海上保安庁間の事前橋渡しと派遣時のサポートを実施した。

  11月の同海峡分離通航方式の変更に併せ、マ・シ海峡沿岸3カ国は同海峡に係る電子海図発行を予定している。当協会は水路部の協力を得て、シンガポールにおいてマ・シ海峡に関する電子海図ワークショップを開催し、電子海図発行、維持、販売のために必要な技術を移転する手助けを行う。

(12) その他特段の意見質問等が無かったため、午後2時40分委員会を終了した。

 

 

 

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