日本財団 図書館




参考)
二酸化チオ尿素:近年輸送されるものの中に不純物を多く含むものがあり温度により分解爆発する。
 (文献)
・CASNo [4189-44-0](NH2)(NH)CSO2H、mp=126℃(dec.)moisture-sensitive irritant (Aldrich),
・白色または黄白色の結晶性粉末。無臭。強還元剤。100℃以上で多量の酸化硫黄、アンモニア、一酸化炭素、二酸化炭素、酸化窒素、硫化水素等を放出しながら激しく発熱分解する。50℃を超えかつ湿気に長時間ばく露されると明らかに分解されていく。(IMDG)
・無臭で白色結晶。酸化性も還元性も有しない安定な化合物。しかし、熱アルカリにより分解してスルフィン酸を遊離する。 安定な化合物なので乾燥状態で保存する場合はほとんど変質しない。しかし湿気の多いところ、温度の高いところに置くと徐々に分解して黄変し、かすかに臭気を発するので貯蔵に当たってはポリエチレン製の袋に入れて密封し、冷たい乾いたところに保存する。酸化力のある製品との併置保管は避ける。(13197の化学商品)
・毒性値(RTECS〉:ipr-rat〈腹腔内投与)LD50=423?/?;ihl-rat(吸入)TCLo=48900μg/m3/39W-I(emphysema)
キサントゲン酸塩:ザンセート(CH3)2N(S)CS-R、付臭剤(キサントゲン酸エステル)
 (文献〉
・湿気にふれると二硫化硫黄の様な高引火性蒸気を発生する。密閉されたところでば蒸気の爆発範囲が広いため爆発が起こる。粉塵爆発を起こす。 (IMDG)


参考)
フェロシリコン:輸送中、露結によりホスフインが発生し、中毒死亡事故があったので、フェロシリコンの性質等を以下に示す。
湿気、水、アルカリ又は酸と接触すると、引火性ガスであり、空気と混じって爆発性混合物を作る恐れのある水素が発生し、同時に高度の毒性を有するヒ化水素及ぴリン化水素が発食する恐れがある。機械通風されている場合は、爆発危険性よりも毒性危険のほうが高い。ガスの発生率は粉砕され新たに露出した表面が最大であるので、貨物が撹拌される荷役中などが危険である。体内への摂取、皮膚との接触又は吸入は有毒である。船積み前に3日以上大気にさらされたものであること。乾燥状態に保つこと。(日本海事検定協会)

前ページ    目次へ    次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION