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9. まとめ

 

本年度は、前年度に実施した調査ユニットの概念の検討並びに調査ユニットに関する経済性及び技術評価の概略検討に基づいて、今後検討していく調査ユニットの概念を一つ選択した。また、選択した調査ユニットの概念に対応して調査ユニットを構成する機器を抽出し、各々の機器について現状の技術レベルについて調査・検討を行い、これらの結果を踏まえそれぞれの機器に対して開発項目を含めた機能仕様について検討した。さらに、気中部の計測データと水中部の計測データをつなぎ合わせるソフトウェアのプロトタイプを作成し、その機能を確認するとともに、調査ユニットのシステム全体の要求機能をも確認して、来年度の開発項目を明確にした。

本年度は、これらの研究成果により、ソフトウェアの作成も含めて調査ユニットの機能をより具体的に確認することができた。

来年度は、実際に船上から実機と同様の機器構成で、気中部および水中部のデータを取得するとともに、取得したデータをもとに本年度作成したソフトウェアを用いてデータ解析を行い、精度も含めたシステム全体の機能の確認を行う。これらの確認作業に併せて、調査ユニットをより実用的なものとするべくソフトウェアの使い勝手等の見直しを行うこととしている。

最後になりましたが、本年度の研究の遂行に当たり終始熱心にご指導頂きました浦委員長をはじめとする各委員の皆様、調査ユニットの調査にご協力頂いた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

 

 

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