4.4.2 実験条件
実験は表4.2に示す内容を実施した。
1) 基本タイプ(TYPE-B0)
規則波及び不規則波中試験を実施し、波浪中応答特性を確認した。
2) 減揺タンク上載タイプ(TYPE-B0-ART9)
減揺タンク作動状態と非作動状態について、それぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認した。風の応答特性も確認した。風荷重と風速の関係について、定常風下での事前確認試験を実施した。
3) 水線幅変更+SLO-ROLタンク付加タイプ (TYPE-B0-W2-SLR1)
SLO-ROLタンク作動状態と非作動状態について、それぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認した。
4) 水線幅変更+TMD制振装置付加タイプ(TYPE-B0-W2-TMD)
TMD制振装置作動状態と非作動状態について、それぞれ規則波及び不規則波中試験を実施し減揺効果を確認した。装置の台数は、4基搭載とし装置の作動台数を変更した実験も実施した。
規則波及び不規則波中試験での波および風の仕様は以下とした。波および風向きは真横波(90°)とした。実験は内海での使用条件(波高:0.5m,周期:4sec)を主体に実施した。ただし、規則波中試験では波高影響を確認するため、波高変更試験を適宜実施した。
・規則波
実機(波高=0.5m 波周期=3.0〜12.0s)
模型(波高=3.3cm 波周期=0.77〜3.1s)
・不規則波
波スペクトル:Bretschneider-光易型
実機(有義波高=0.5m 有義波周期=4,6,8s)
模型(有義波高=3.3cm 有義波周期=1.03,1.55,2.07s)
・風(変動風)
変動風スペクトル:Davenport
実機(平均風速=10m/s)
模型(平均風速=2.58m/s)
なお、それぞれの浮体形式について、自由横揺及び自由左右揺試験を実施した。