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PROFILE

 

新星日本交響楽団

Japan Shinsei Symphony Orchestra

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1969年(昭和44年)国内初の自主運営のオーケストラとして創立。77年楽団顧間に故山田一雄が就任、81年財団法人認可。現在、池袋の東京芸術劇場と赤坂のサントリーホールにて年18回の定期演奏会をはじめとし、オペラ、バレエ、各種音楽鑑賞教室、TV出演など多彩な演奏活動を行っている。音楽を限られた人々の喜びにするのではなく、親しみやすくユニークな企画にも積極的に取組み聴衆の拡大を目指しながら、普段オーケストラを聴く機会の少ないところへも出かけ、国内における演奏活動の充実につとめている。90年第1次、95年第2次のヨーロッパ公演ではドイツ(ドレスデン音楽祭)スペイン(アストリア・フェステイバル)、チェコ(“プラハの春”国際音楽祭)、イギリス(プライトン国際フェスティバル)、ルクセンブルグ(95ヨーロッパ文化首都)、スロヴァキアなどヨーロッパ各地で公演、高い評価を受けて帰国する。

95年、創立以来のこれら広範囲な活動と成果に対し、第19回音楽之友社賞を受賞する。97年7月、3代目理事長として黒柳徹子が就任。同年秋からは新国立劇場のレギュラーオーケストラとしても活躍している。

 

パスカル・ヴェロ/指揮者

(新星日本交響楽団首席客演指揮者)

Pascal Verrot, Conductor

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1959年フランスのリヨンに生まれ、85年東京国際指揮者コンクール(民主音楽協会主催)に第3位入賞して国際的にデビュー。小澤征爾の招請によリボストン交響楽団の副指揮者を4年間務めた。以来、モントリオール響、トロント響、ユタ響、ウィニペグ響を始め、アメリカ・カナダの主要オーケストラに数多く客演。91年カナダで最も歴史のあるオーケストラであるケベック交響楽団の音楽監督に就任、98年5月に任期満了するまで務めた。

近年は母国フランスに活動の拠点を移し、フランス国立管、フランス放送フイル、国立ボルドー管、国立リヨン管、国立ロワール地方管、ストラスブール・フィルなど、すべての主要オーケストラに客演し、好評を得ている。現在、小編成のポワトゥー・シャラント管弦楽団の客演常任指揮者を務めている。

ディスコグラフィーには、ケベック交響楽団との初CD『アルベール・ルーセル作品集』(交響曲第4番ほか)が各国で絶賛され、仏クラシック音楽大賞「海外の演奏家・指揮者によるフランス音楽に貢献した作品」部門にノミネートされたほか、ブルターニュ交響楽団との『ギイ・ロパール作品集』(TIMPANIレーベル)などがある。またモンテカルロ交響楽団との『サンサーンス・チェロと管弦楽のための作品全曲集』(ARI0Nレーベル)が今秋リリース予定。

新星日響とは、85年東京国際指揮者コンクール入賞記念コンサートで初共演、88年定期演奏会に初登場(第107回)し、92年以降は毎年客演してその度に好評を得てきた。93年より新星日響客演常任指揮者、さらに97年4月同首席客演指揮者に就任し、現在に至る。

 

立花千春/フルート

Chiharu Tachibana

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1990年渡仏。91年パリH・ベルリオーズ音楽院を一等賞にて、92年パリ・エコール・ノルマル音楽院をフルート及び室内楽において満場一致の一等賞にて卒業後、95年パリ国立音楽院を一等賞にて卒業。山元康生、佐久間由美子、R・ギヨー、工藤重典、P・Y・アルトー、A・アドリヤン、室内楽をC・ラルデ、C・イヴァルディ、J・ムイエールの各氏に師事。

94年パリ国際室内楽コンクール第3位、95年第7回日本フルート・コンベンション・コンクール第1位、イタリア「シリンクス」国際フルートコンクール第1位など日本内外のコンクールに多数入賞。

90年日演連推薦新人演奏会に出演、仙台フィル(円光寺雅彦指揮)と共演。フランスにおいても93年エコール・ノルマル主催「メリディアン・コンサート」における5回連続リサイタルなど数多くの演奏会に出演。帰国後、96年2月カザルスホールにてリサイタルを行う。同年4月NHK-FMリサイタルに出演。

96年東芝EMIよリファーストアルバム「CRYSTAL BREATH」をリリース。

98年10月28日 東京オペラシティ・リサイタルホールにてリサイタル開催予定。

 

和田 薫/作曲家

Kaoru Wada

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1962年、山口県下関市に生まれる。17歳から作曲法、和声法等を独学。1981年、東京音楽大学入学。作曲を伊福部昭、池野成両氏に師事。この間4年にわたり、日本交響楽振興財団作曲賞をはじめ多数のコンクールに入選。

同大学卒業後渡欧。アムステルダムを中心に各国オーケストラの活動や運営について視察する。また、当地の現代音楽の活動に参加しながら作品を発表。87年にはニューヨークの国際現代音楽作曲家コンクールに入選。その後「オーケストラのための三つの断章」「オーケストラのための民舞組曲」などの作品がヨーロッパ各地で初演、再演され好評を博す。

1988年帰国。角川映画「サイレントメビウス」や読売テレビ「金田一少年の事件簿」松竹「忠臣蔵外伝四谷怪談」などをはじめとする映画・テレビ・ビデオ等多くの劇伴音楽を手掛けると共に民族音楽による作品の発表及び、オーケストラのコンサートに於ける企画、構成、作編曲等の活動を始める。現在も、多岐にわたる映像作品の音楽制作から舞台、放送、レコード等の総合プロデュースまで幅広い活動を続けている。

 

 

 

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