渡邊一正-KAZUMASA WATANABE-
1966年 東京生まれ。
音楽の手ほどきを、難波陽一、三宅榛名両氏に受ける。ピアノを井口愛子、有賀和子、弘中孝、関根有子、B.ザイドルフォーフアー、P.パルビゼ各氏に師事。作曲を三善晃氏に師事。ヴァイオリンを鷲見三郎、健彰、中山朋子各氏に師事。指揮を、堤俊作氏に師事。尾高思明、秋山和慶、飯守泰次郎、小澤征爾、岡部守弘、J.フルネ各氏に師事、又はレッスンを受ける。
1975年 8歳の時、尾高忠明指揮の東京交響楽団特別演奏会で、ハイドンのピアノコンチェルトを弾く。東京フィルハーモニー交響楽団とNHKテレビで共演する。
1978年 全日本学生音楽コンクールピアノ部門小学校全国一位。
1980年 全日本学生音楽コンクールピアノ部門中学校全国一位。
1987年 渡独、ダルムシュタット音楽アカデミー、H.ライグラフ氏のマスタークラスでピアノを学ぶ。
1991年 桐五重奏団(協奏曲のタベ)演奏会で東京フィルハーモニー交響楽団を指揮する。
1992年 東京フィルハーモニー交響楽団の指揮研究員となる。
1993年 指揮者としてのデビュー演奏会で、ピアノコンチェルトの弾き振りを披露する。
1994年 東京フィルハーモニー交響楽団副指揮者。
1995年 広島交響楽団正指揮者に就任。
1996年 3月に東京フィルの定期演奏会へのデビューをし、ストラヴィンスキー「春の祭典」をはじめ、ラベルのピアノ協奏曲の弾き振りを披露した。
4月より東京フィルハーモニー交響楽団揮者に就任。広島交響楽団正指揮者も引き続き兼務する。5月には、広響定期にも出演した。
国内の主要なオーケストラヘ客演し、意欲溢れる活動を行っている。
現在、最も注目を集める若手指揮者である。
伊藤京子-KYOUKO ITO-
福岡県北九州市出身。
東京芸術大学付属高校より東京芸術大学ピアノ科卒業。芸大在学中に第43回日本音楽コンクールで第3位入賞。
1975年 ミュンヘンに留学。
1977年 ブゾーニ国際コンクールで第3位入賞。
1982年 フランクフルト音楽大学を卒業し、この間、パリでヴラド・ペルルミューテル、マルタ・アルゲリッチ、パウル・バドゥラ=スコダらの教えを受けた。10年間の渡欧中、ドイツ、オランダ各地でリサイタルを開き、ケルンでのリサイタルがドイチェヴェレとNHKを通じて全国へ放送された。1978年九州交響楽団と2曲のコンチェルトを弾き、本格的な演奏活動を開始し、ショパン協会例会、毎日ゾリステン、ギフテッド・アーティスト・シリーズ(音楽之友社、新日鉄主催)の第1回出演者に選ばれ、N響(サバリッシュ指揮)、新日本フィル、日フィル、都響、東響、名フィル、読響等との共演も多い。
1985年からNHK大分放送局「文化サロン」に於いてトークコンサートを実施し、現在に至っている。
1992年 G.シノーポリ指揮、ザ・フィルハーモニアオーケストラと共演、好評を博した。
1993年 秋、国際交流基金より東欧(ポーランド、ルーマニア、ブルガリア)へ派遣され、リサイタルならびに地元オーケストラとも共演した。
1994年 アルゲリッチ・チェンバーミュージックフェスティバルを開催。アルゲリッチとのデュオも大成功を収めた。
1995年 アメリカ・シカゴでの演奏も高い評価を受けた。
1997年 アメリカ・サンフランシスコでテレビリサイタル「The Grand piano」に出演。美しい音色と感受性の強い音楽性で多くのファンを魅了し、各地での後援会も発足し、演奏活動のかたわらアルゲリッチと共に(財)別府コンベンションビューローの音楽顧問に就任、「別府アルゲリッチコンサー卜'95」を開催し、新しい音楽文化創造への第一歩と内外から注目されている。
北九州市民文化賞受賞(1995年)。国際ソロプチミスト「女性栄誉賞」受賞(1995年)。全日本学生音楽コンクール審査員。