KYOKO ITO PIANO
伊藤京子 ピアノ
福岡県出身。東京芸術大学ピアノ科を卒業、芸大在学中に第43回日本音楽コンクールで第3位入賞。'75年ミュンヘンに留学。'77年ブゾーニ国際コンクール第3位入賞。'82年フランクフルト音楽大学を卒業、この間、パリでヴラド・ペルルミューテル、マルタ・アルゲリッチ、パウル・バドゥラ=スコダらの教えを受けた。10年間の渡欧中、ドイツ、オランダ各地でリサイタルを開き、ケルンでのリサイタルがドイチュヴェレとNHKを通じ各国へ放送された。'78年より全国各地でリサイタル、N響(サバリッシュ指揮)、新日本フィル、日フィル、都響、読響、東響等との共演も多い。'92年にはG・シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団と共演し、好評を博した。'94年アルゲリッチ・チェンバー・ミュージックフェスティバルを開催。アルゲリッチとのデュオも実現し、大成功を収めた。ヨーロッパでの演奏も高い評価を受け、'95年アメリカでのリサイタルも行う。
'98年ウィーン、サラエボをはじめとするヨーロッパ各地で演奏。
美しい音色と感受性の強い音楽性で多くのファンを魅了し、各地での後援会も発足している。アルゲリッチと共にビーコンプラザ音楽顧問(別府)に就任し、今後の活躍が期待されている。
北九州市民文化賞受賞(1995年)、国際ソロプチミスト「女性栄誉賞」受賞。全日本学生音楽コンクール審査員。
KAZUMASA WATANABE conductor
渡邊一正 指揮
1966年東京生まれ。1987年渡独、ダルムシュタット音楽アカデミー、H.ライグラフ氏のマスタークラスでピアノを学ぶ。1992年東京フィルハーモニー交響楽団の指揮研究員となる。1993年指揮者としてのデビュー演奏会で、ピアノコンチェルトの弾き語りを披露する。
1994年東京フィルハーモニー交響楽団副指揮者。1995年広島交響楽団正指揮者に就任。1996年3月、東京フィルの定期演奏会へのデビューをし、ストラヴィンスキー「春の祭典」をはじめ、ラヴェルのピアノ協奏曲の弾き振りを披露した。4月より東京フィルハーモニー交響楽団指揮者に就任。広島交響楽団正指揮者も引き続き兼務する。
国内の主要なオーケストラは客演し、意欲溢れる活動を行っている。現在、最も注目を集める若手指揮者である。
Tokyo Philharmony Orchestra
東京フィルハーモニー交響楽団
東京フィルは、明治44年、1911年名古屋に生まれた音楽隊を母体に結成され、1996年創立85周年を迎えた日本最古の輝かしい歴史と伝統を誇るオーケストラである。
現在、東京フィルは年間170回に及ぶ演奏活動を行っており、その活動範囲の多彩さはわが国オーケストラの中にあって、ひときわ目だったものとなっている。
1989年、渋谷のBunkamuraとフランチャイズ契約をし、そのメインホール「オーチャードホール」を本拠地としてより充実した体制を整えた。1994年第3回定期ヨーロッパ公演を実施、イギリス、ドイツ各地で15公演を行い、改めて東京フィルの存在を世界的に確固たるものとした。1992年常任指揮者に大野和士を迎え、「オペラ・コンチェルタンテ」をスタート。1995年第11回オペラ・コンチェルタンテ「ヒンデミット・オペラ3部作」での演奏に対し、平成7年度第50回文化庁芸術祭音楽部門芸術祭大賞を受賞。
1995年4月から世界に誇るロシアのウラディーミル・フェドセーエフが主席客演指揮者に就任。指揮者陣も世界のメジャー・オーケストラにふさわしい陣容を整え、いっそうの充実を期している。
日時:1998年6月2日[火]19:00開演(18:30開場)
会場:別府ビーコンプラザ・フィルハーモニアホール
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