日本財団 図書館


ごあいさつ

 

003-1.gif

 

長野県太鼓連盟

 

会長 小口大八

 

財団法人日本太鼓連盟の「第3回日本太鼓全国講習会」が、日本財団の支援を得て日本アルプスの主峰穂高山麓、穂高町において開催されますことは大変光栄なことであり、また喜ばしいことであります。

長野県太鼓連盟は、全日本太鼓連盟が草創期の頃より3回の講習会を開催し、1昨年の開催以来、今回で4回目となります。そのことが当県の今日の太鼓人口増になり、今やチーム数も全国一の六十有余を容しております。

昭和53年のやまびこ国体では416人、そして本年の長野冬季オリンピックにおいては、二千人の揃い打ちにつながりました。また、閉会式では主役を演じ、400人による信濃田楽勇駒は世界36億人の人々に強い感動と深い感銘を与えて、正に祭り太鼓から音楽太鼓への位置づけが確立されました。そして、国際的な音楽芸術の一環として認められ、無限の可能性を期待される存在となりましたことに改めて感謝を申し上げる次第であります。

長野県太鼓連盟は、昭和51年創設以来、現在に至る23年間、常に日本鼓界のフロンティアとして、太鼓を中心とする伝統音楽や民俗芸能を保存・伝承・振興してまいりました。また、太鼓を新しい音楽活動の具として、ふれ愛・話し愛・助け愛の三愛運動を推進し、地域文化の交流促進をはかり、豊かな情操と質実剛健なる思想の涵容と、香り高い県民文化の創造育成発展を促し、青少年の健全なる心身の錬成に寄与するために積極的に事業を展開してまいりました。

奇しくも記念すべき長野オリンピックの年に開催される今回の講習会を幸にして長野県で行うこととなり、会長小口大八をはじめとするベテランスタッフ揃いの会員一同は、過去3回に亘る経験を充分に生かしながら所期の目的達成とその意義を全うし、前回にも増してすばらしい大会とすべく意を新たにしているところであります。

本会の講師は、それぞれの流派を極められた日本鼓界トップレベルの先生を網羅しており、受講者の皆様には必ずや満足され、実り多きを得られるものと確信いたしております。

最後に、本会遂行にあたり、ご支援いただきました、文化庁、日本財団、(財)日本音楽財団、長野県、穂高町ほか多くの関係団体と講師の先生方に心から感謝申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION