日本財団 図書館


142-1.gif

 

市井 芳久(いちい よしひさ)(昭12.10.30生・栃木県宇都宮市)

中華料理店を経営する傍ら、栃木県中華料理環境衛生同業組合副理事長、宇都宮市中央交通安全協会理事等の要職に就き、住民の生活道路の安全確保、交通安全思想の普及などに貢献された。

1] 昭和56年12月、宇都宮市内の東武線踏切で発生した線路上での車の横転事故を通報し、けが人の救助や列車の衝突予防活動等を行った自らの体験を市民に語り伝えるほか、交通安全協会の講習会で“一秒、心のすきま”に事故が起こり、大惨事につながることを訴え続けてきた。

2] 昭和60年地元宇都宮商店街の人々と協議検討会を開催し、町から交通事故をなくすには、街灯の増設や、広告板と交通安全表示が区別しにくい場所などの改善が必要であることなどを提起した。関係者の資金的な問題もあったが、氏の調査実績に基づく熱心な説得により賛同を得て、街灯の増設や見やすい交通安全表示の設置が進められた。

これを機に宇都宮中央交通安全協会に、「生活道路と車が良好な関係で共存するには、歩道を設け、交通標識の高さや広告看板との位置関係等を見直す必要がある。また地域住民が交通安全について意見交換する場を設けることによって、より良い交通ルールの意識も芽生えてくる。」ことなどを提案した。また、自治会の会合でも、交通安全について意見交換を行っている。

3] 交通安全週間には講習会の講師として教育指導するほか、事故のあった同市弥生2丁目の踏切や事故の発生しやすい日の出交差点に立って市民に安全通行を呼びかけ、ロゴマーク入りのキャンペーンバッジを配布、また新入児童がいる宮の原小学校に出向いて横断歩道のわたり方、正しい自転車の乗り方等の指導を行うなど、児童の安全を守っている。

氏の熱心な交通安全指導、交通安全思想の普及活動により、昭和57年以来この地域では交通事故は発生していない。

4] 平成3年から、宇都宮市体育指導員として活躍している。また、宮の原地区青少年スポーツ球技会の指導部長として様々なレクリエーションを企画して、スポーツの楽しさ、コミュニケーションの大切さ、心のふれあいの大切さを教える等、青少年の健全な育成指導にあたっている。

((社)全国環境衛生同業組合中央会推薦)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION