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東 美那子(あずま みなこ)(昭11.2.10生・和歌山県和歌山市)

多年にわたり和歌山市において障害者福祉団体の要職を務め、障害者のための通所授産施設の建設及び費用の募金活動に尽力するなど、障害者の福祉向上に貢献された。

1] 肢体に障害のある長男が出生して以来、障害者の自立と社会参加を図る和歌山市障害児者父母の会に入会し、肢体障害者の福祉活動を献身的に続けた。昭和52年からは同父母の会理事となり、障害者福祉の向上のため活動を推進し、現在では新役員の指導も積極的に行うなど、父母の会の発展に大きく寄与している。

つわぶき会の社会福祉法人化や同父母の会が、身体障害者や知的障害者のための通所授産施設として開設を切望していた「つわぶき授産工場」建設のため積極的な活動を続けた。特に法人化の第一条件である建設用地の確保のため、行政当局と再三にわたり折衝を重ねて無償貸与にこぎつけるとともに、施設建設委員として同59年の開設に尽力し、平成6年からはつわぶき会理事として活動を続けている。

2] 知的障害者の入所綜合施設「綜成園」建設にあたっては、つわぶき授産工場建設の時と同様精力的に活動し、補助を受けるため行政等に陳情活動を行った。平成6年の綜成園完成後は保護者会活動に尽力するとともに、保護者の相談に応じ、的確かつ適切な助言を行うなど、同じ障害児をもつ親として支援協力している。

3] 和歌山市障害児者父母の会の行事企画・運営についても積極的に携わり福祉事業の推進に尽力している。父母の会に「一円募金推進委員会」を設けて、中心的役割を果たしている。この委員会は、障害児者のための施設建設の費用の一部に充てるために、市内各所に募金箱を設置して募金を集めるという地道な活動であるが、新規の設置場所探し、活動の啓蒙、啓発に努めるなど、地域障害者施設の充実発展に貢献している。

(和歌山県推薦)

 

 

 

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