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ROE

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6. 展望;状態依存的ガバナンスの進化・「洗練」と「変容」

(1) 石油ショック後:状態依存ガバナンスの制度化

● 年功ルールの定着

● 直接交代をともなわない外部者の関与増加

● 序列づけられた交代とパフォーマンスの強い相関

(2) バブル期:状態依存的構造ガバナンス・ストラクチュアの機能低下

● 交代とパフォーマンスとの相関の低下

● 資本構造の改善と含み資産の増加による債権者のモニターからの自立

(3) バブル崩壊後;ガバナンス構造の分化

● ICRと外部者交代の相関の回復・ERとInsiderの負の相関;ガバナンスの構造の分化

● 効率性指標との相関、とくにROEとの相関の回復;90年代モラルハザードがおきているとはいえない。

 

IV 21世紀のコーポレート・ガバナンスの設計に向けて。

● 分化したという認識が重要。

資金調達における 資本市場へのシフト─内部者を中心とした健全な規律

借入・銀行への依存継続─状態依存的ガバナンス

● 株式市場による規律を回復させる必要はない。

● 内部コントロールのメカニズムの洗練。

 

 

 

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