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六本に限らず、五本(男性は二本の音域に入る。)でも、七本(男性は四本の音域に入る。)でも、合吟するグループに合った音階を選べば良いのである。

 

とり舟の動作

「とり舟体操」の動作と朗詠は、別項に、さし絵と朗詠譜によって示すが、概略を説明すると次のとおりである。

1]軽く柔軟運動をして深呼吸をしたのち、呼吸を整えて起立します。

2]指揮者(先導者)の「ヨーイ」の合図で、まず、左足を肩幅ぐらい斜め前に出して開始の体勢をとり、

指を軽く握って、「エイッ」のかけ声とともに身体を前に倒しながら腕をそろえて前に出します。

3]再び、「エイッ」のかけ声ととももに身体を後に倒します。このとき前に出していた腕は、櫓を漕ぐように胸元に引き付けます。

4]続いて、「エイッ」のかけ声とともに身体を前に倒す運動に入ります。この動作を前後四回(かけ声の数で八回)繰り返します。

また、かけ声には、「ヨイショ」もありますが、腹筋運動や精神集中の点から「エイッ」のかけ声の方が良いと思われます。

5]ここで和歌の朗詠に入ります。

和歌を朗詠しながら、これまでと同じ舟漕ぎ運動をします。ですから、いわゆる通常の朗詠というわけにはいきません。自然と、簡潔でリズミカルな朗詠になります。

まず、舟漕ぎの前後運動に朗詠のリズムをあわすことが大切で、「エイッ」のかけ声の場合も、朗詠のうたい出しにしても、前に身体を出す時に発声を始めることがポイントです。

6]和歌の三十一個の音節は、五、七、五、七、七の五句に配列されていますが、これを「五」と「七・五」と「七・七」の三つの小節に分けて朗詠します。はじめの一小節を指揮者が朗詠したら、これに続いて全員が同じように朗詠します。また、和歌の最後の二音節(和歌・しきしまのでは、「ばな」)を早く、言い切るように発声します。これはとり舟の和歌朗詠の特徴となっています。一つの和歌が終りましたら、最初のように、「エイッ」のかけ声を前後四回繰り返してから次の和歌の朗詠に入ります。

7]和歌を三首ほど朗詠しましたら今度は足をかえます。

 

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