5] 利用の透明性の確保と厳正な評価の実施
「みらい」の利用に係わる過程の透明性を確保するとともに、利用して得られた研究成果ならびに利用の状況について厳正な評価を実施して、「みらい」のより適正な利用を図ることとする。
これらいずれの項目も非常に重要な意味をもっており、将来の観測船のあり方を考える上ではどれも必要不可欠である。これらの中でも、特に、「開かれた研究体制」という項目は大前提となるべき事項であり、観測船利用においては、全ての研究者に対して公平な機会が与えられるべきである。一方で、大学等の研究者が乗船して研究を実施できるような観測船が現時点ではほとんどない点を考慮に入れると、「みらい」のような観測船の数を将来的にはもっと増やしていくことも必要である。さらに、研究者が活用可能な民間船がほとんどないことも、今後の観測船のあり方を考える上で無視できない事実である。