g. Office of Naval Research(ONR)
ONRにおけるミッションにおいて海洋に関する部門は「海洋、大気宇宙部門」である。従って、本調査では、「海洋、大気、宇宙部門」を対象とする。
(a) 概要
海洋、大気、宇宙部門はセンシングとシステム部およびプロセスと予測部から構成されており、以下にその内容を示す。
イ. センシングとシステム部
海洋音響、リモートセンシングと空間、センシング、沿岸のダイナミクス、センサー、ソース・アレイ、海洋工学と海洋システム、海中シグナルプロセシング、戦略的センシング支援の各分野において科学調査および技術開発の幅広いプログラムを実施している。
ロ. プロセスと予測部
海軍および海洋に係わる団体の環境変化への理解、データの蓄積予測の限界の改善に焦点を当てている。そして、環境光学、海洋物理、海洋生物・化学、海洋モデリングと予測、海洋地質学・地球科学、高緯度地方のダイナミクス、海洋鉱物学と大気効果の分野において、科学調査および技術開発を行っている。
h. Scripps Institute of Oceanographic Institute
(a) 概要
1903年に独立した生物学研究所として設立され、以来ほぼ100年間、将来の世代に対して、自然環境を保全するために必要な知識を得ることを目的とした世界の海洋研究に関する最も古く、大規模かつ重要な研究所の一つである。同研究所では、生物学的な研究だけではなく、地球およびその海洋、大気の物理的、化学的、地質学的、地球物理学的研究を対象としている。現在、地球全体の温暖化や長期的気候変動、エルニーニョ、海の食物網地震、海洋生物からの医薬、陸地および大気の人工衛星によるリモートセンシング、沿岸海洋プロセスなど多岐にわたる300以上のプログラムが行われている。年間予算は、約100,000,000ドルである。
(b) 部門(組織構成)
Scrippsは大気科学センター、気候研究部門、地球科学研究部門、海洋生物学研究部門、海洋研究部門、海洋物理学研究部門の6部門を有している。