(イ) OrbixWeb
分散コンピューティングの基盤となるCORBA製品としてIONA社のOrbixWebを使用した。OrbixWebはJava言語バインディングをサポートしており、APをJava言語で実装するために利用した。
(ウ) OrbixSSL
セキュリティ管理機能実現のためIONA社が提供するCORBA製品であるOrbixSSLを使用した。OrbixSSLはCORBAサーバーへのリクエストを暗号化やユーザー認証の機能を提供する。
(エ) OrbixNames
プロトタイプにおいてクライアントはその時点でActive状態のサーバーオブジェクトを検索し、名前を指定してそのオブジェクトにアクセスすることができる。この機能を実現するために、IONA社が提供するネーミングサービスであるOrbixNamesを使用した。
(オ) Java
プロトタイプではAPを実装するために使用した。
(カ) C++ライブラリ
プロトタイプではサーバープログラムを実装するために使用した。
(キ) Netscape
クライアントマシンでのWebブラウザとして利用した。プロトタイプではクライアントにJavaアプレットを採用しており、実行時にクライアントプログラムはWebサーバーからNetscapeにダウンロードされる。
(ク) Excel
プロトタイプにおいて管理物量算出結果を表示するViewerとして使用した。
(ケ) GPME V1.1.4
PM構築の基盤としてGPME Verl.1.4を使用した。
S2.6.3 試行結果
(1) セキュリティ
(a) 認証
トラステッドアプレットはJDK1.1から追加されたJavaのセキュリティ機能である。複数のアクセスレベルが存在し、最大のアクセス権限を特定のアプレットに与えた場合、通常のローカルプロセスと同等の資源アクセスが可能となる。