(d) 施工し易さの表現
工程設計の中では、作り易いか、艤装機器が操作し易いか、組立精度が確保し易いかなどの評価が下される。この点については、平成9年度報告書の図4.4-2と-3に示す調査結果が参照できる。特に、組立工程や艤装取付工程では施工の対象物が長大で複雑であるために、その評価基準は曖昧で定性的になる。最終的には計画者が評価し最終選択はするものの、その過程でも何らかのシステム支援が望まれる。今回は、アプリケーション機能として視覚的にその判断が容易にできるよう表示方法に工夫を凝らした。
(e) 構造様式との整合性保持
構造様式と組立要領との関係では、代表的な例としてスロット形状と落とし込み配材か引き込み配材かの関係がある。図4.5-4にそのイメージを示す。その際の設計手順は次の通りである。
手順1:機能的な要求強度を決定する
手順2:配材方法(施工方法)を計画する
手順3:スロット形状を配材方法に合わせて決定する
以上の機能とPM、アプリケーションの分担を整理したのが表4.5-2である。