(4) 間接関係
(a) 考え方
物理的な接続関係にはないが、意味的に何らかの関係にあることを表現し、「艤装同士」「艤装対船殻」のどちらの場合も表現するものとする。フレームモデル設計書及びGPMEには無く、今回新設したものである。
例えば、次のような状態を表現する。
・この弁とこの弁は同時に操作するので、近くに置かなければならない
・この船殻部材はこの機器を置くための補強として設けられている
(物理的な接続関係は機器-機器台-デッキプレート-船殻補強部材となっているので、対船殻直接関係では表現されない)
・このマグネットコンパスは、規則によりこのハンドレールから△mm離して配置しなければならない
それぞれ、「同時に操作するので近くに置く」「補強部材である」「船級規則により△mm離して配置する」という関係内容を間接関係に属性として持ち、後で参照できるようにする。
具体的な活用イメージは次のようになる。
・艤装オブジェクト(Xとする)が移動する
・艤装オブジェクトXが間接関係にリンクしているかチェックする。リンクしている場合、その間接関係にリンクしている相手オブジェクト(Yとする)を探す
・設計者に:
「オブジェクトYを見直す必要がある」
「その原因は、艤装オブジェクトXが移動したためである」
「両者の関係は○○○○であるので、見直す際に考慮すること」
と知らせる
(b) 拡張の概要
間接関係クラスを設けた。間接関係クラスは、艤装部品・船殻部材・船殻部品・区画クラスに関連を持っており、艤装品と艤装品、艤装品と船殻部材、艤装品と船殻部品、艤装品と区画の間に間接関係を定義することができる。