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ゲームは、まず、全体の取りまとめを行うマネジャーが、作業区画を複数のプレーヤに割り当てることからスタートする。ここで、割り当てられる各作業区画は、各々一つのアクティビティと見なすことができる。図の右は、下にブロックが置かれなければ上に置けないという制約条件からくる作業の前後関係を示したものであり、これは、正に各作業(アクティビティ)の関係を示した作業手順(ワークフロー)である。

作業区画を割り当てられた各プレーヤは、自前に定義されたワークフロー通り、つまり自分のアクティビティの前段階が完全に終了してから作業を開始する必要はなく、個々のブロックごとに、もし下にブロックがあれば作業を開始できる。この時、各プレーヤは自分以外の作業範囲の状況は分からないため、他のブロックの進捗を確認したり、隣り合うブロックの整合性を取るために、他の作業者と調整しながら進める。

 

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図3.4-2 アクティビティとワークフロー

 

各プレーヤの作業範囲内、つまりアクティビティ内での個々のブロック配置作業は、3.2で述べたワークエレメントに相当する。この時、他作業者のワークエレメントとの間には、図3.4-3に示すような配置上の依存関係が内在している。

 

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図3.4-3 ワークエレメントの依存関係

 

 

 

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