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0.2 事業の計画

本開発研究は上記の目的達成のために、具体的には平成9年度から3年計画で、次に記す各項目を実施し、実用レベルの高度プロダクトモデルを開発することを目標とする。

(1) プロダクトモデルの高度化

オブジェクトリクエストブローカー(ORB)及び関連技術を活用し、協業作業の支援機能追加などプロダクトモデルの高度化を図る。

(2) プロダクトモデルの適用範囲の拡大

詳細構造・配管・機器配置等を織り込み、プロダクトモデルの適用範囲の実用レベルへの拡大を図る。

(3) 実用レベル高度プロダクトモデルの検証

上記で開発した高度プロダクトモデルを次の手順で検証する。

・造船用CADとのデータ交換システムを開発し、既存の実船データを適切にプロダクトモデルへ取り込めることを検証する

・プロダクトモデルを使った実用レベルの応用ソフトウェアの骨格を開発し、造船用CADで対応できなかった領域の支援を検証する

・変更されたプロダクトモデルデータを造船用CADへ返し、プロダクトモデル活用の成果が既存の造船所システムで利用可能であることを検証する

各年度の作業内容はおおむね以下の通りとするが、平成11年度については開発研究の進捗状況を考慮して年度始めに作業内容を再確認するものとする。

平成9年度:

・知識共有の高度化を目指すORBやエージェント技術等に関する調査及びコラボレーション実現のための必要な環境のあり方と実現方法の検討を行う。また、船殻構造EFLと艤装品機器・配管EFLを実船レベルに拡充するため、従来のEFLをレビューし、全体構成とクラスの抽象化の方向性を見直す

・造船用CADとプロダクトモデルデータベース(PMDB)との比較(マッピング)を行い、データ変換ソフトウェアの全体構想をまとめるとともに、複数の既存システムに対応するソフトウェアの開発効率化のため、共通部分を抽出し、変換ソフトウェアの共通部分の設計を行う。また、高度造船CIMの機能検証用アプリケーションの仕様を検討する

平成10年度:

・前年度の成果を踏まえて知識共有環境の実現法を確立する。また、船殻構造EFLと艤装品機器・配管EFLを実船レベルに拡充するための開発と、設計・工作の連携機能の強化を行う。このとき、具体的に想定される実用アプリケーションとの関係を明確にして、実用レベルのPMDBであることを確認する

 

 

 

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